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VOL.6 ―思いやりを育む 異学年交流―(東京創価小学校)

VOL.6 ―思いやりを育む 異学年交流―(東京創価小学校)


人との関わりの中で大きく成長していく幼少期の子どもたち。
異年齢の子ども同士での遊びや関わりなどを通じ、豊かな想像力を伸ばすとともに、他者の存在や視点に気づき、相手の気持ちになって考えたり、時には葛藤をおぼえたりする中で、社会性の基盤が育まれていく。特に近年、遊びの変化、子ども同士の交流の減少から、異年齢での交流の取り組みの重要性が見直されている。
東京創価小学校に光る異学年交流の伝統。学年の枠を超えたさまざまな出会いの中で、兄弟姉妹のように互いに尊重し合い、思いやりの心を育む東京創価小学校の取り組みに迫る。

つながる→成長する


東京創価小学校では大きく3つの異学年交流の取り組みを行っている。

1、フレンドリー班
1~6年生が所属するたてわり班。行事の前に、フレンドリー班で集まり、創立精神を深める活動を行う。各自が挑戦してきたことを共有し、兄弟姉妹として励ましの言葉を送り合っている。
各学期に行うフレンドリー集会では、各班ごとに遊んだり、全校で1つのゲームを行うなど、楽しく絆を深めている。

2、きょうだい学年
1年生と5年生は「きょうだい学年」としてペアを作り、入学式から交流している。着替えなど学校生活を送るためのお手伝いをして、休み時間や行事も一緒に過ごす。入学したばかりの1年生にとって、頼れるお兄さんお姉さんがいることが大きな安心に繋がっている。

3、なかよし学年
1年生と2年生は「なかよし学年」として、主に授業の時間を使って交流している。創価学園の合言葉「先輩は後輩を、弟・妹のようにかわいがって、大切にしていかねばならない」「後輩は先輩を、兄・姉のように尊敬していかねばならない」を大切にして、仲良く過ごしている。


教員インタビュー


異学年交流の取り組みについて、現場の先生の声を聞いてみました!

小林:異学年交流を通して、児童の成長を実感したことはありますか?

竹原:心が育っていると感じることが多々あります。「きょうだい学年」は5年生の成長を感じます。

伊藤:5年生は新入生と会えるのを入学前から楽しみにしています。入学前に新入生にプレゼントをつくったり、どんな5年生になりたいか話し合ったり「新入生を守るぞ!」という気持ちで1年生を迎えています。

小林:入学式の日、1年生が並んでいる所へ5年生が入り、初めて挨拶する出会いの場面がありますが、5年生の緊張しつつもキラキラした表情がいつもと全然違う顔なんですよね。お兄さんお姉さんになったんだなと感じる瞬間で、毎年感動しています。

竹原:学園の合言葉に、「先輩は後輩を、弟・妹のようにかわいがって、大切にしていかねばならない」「後輩は先輩を、兄・姉のように尊敬していかねばならない」とあるように、子どもたちも自然に、本当の兄弟姉妹のように関わっていると感じます。

伊藤:他にも、「フレンドリー班」の活動があります。

竹原:1年間を通して班員同士が仲良くなっていくのをみて、すごく良い取り組みだと思っています。

小林:班活動は6年生が前面に出て進行役になります。経験の少ない子は緊張してしまうことがありますが、回数を重ねる中でどんどん成長して、話の進め方が上手になったり、後輩のフォローをしたり、子どもたちの成長を感じる場面なので、とても嬉しいですね。

伊藤:私は5年生の担任をしていますが、5年生は来年リーダーシップをとるために、班活動のあと、6年生の進め方から学んだことを振り返っています。自分の1年後の目標となる6年生の姿を間近で見られることは、5年生にとっても学びの機会になっていると感じます。

小林:1年生から6年生まで刺激し合う機会を作れているのが「フレンドリー班」の良いところですね。

竹原:1年生と2年生の「なかよし学年」も、1学年しか変わらないのに、2年生の成長をすごく感じます。特に、1年生が入学して一番最初に行う学校探検。ちょっと前まで1年生だった子たちが2年生になると、急に先輩らしくなって「1年生をこうやって案内してあげるんだ」と嬉しそうに準備を進めます。その姿がすごく頼もしく見えます。

小林:人のためにとの思いから活動や関わりのアイデアがたくさん出てくるのは、創価小の良いところですね。創価小の特色は、明るい子・思いやりのある子・ねばり強い子というモットーで繋がっていること。創立者の心が子どもたちの中に吹き込まれて、生活に根ざしているのだと思います。

伊藤:思いやりが学校中にあふれていることを感じます。異学年交流を通して人間性を磨いて、思いやりの心と行動に移せる力を備えた一人ひとりに成長してもらいたいです。そのために、子どもたちの気持ちに寄り添いながら、私たちも全力で頑張ります!


最高の教育環境


子どもたちに思いやりの心を育む、東京創価小学校の教育の柱の一つとなっている異学年交流。この取り組みの大きな特色は、学園生同士が本当の兄弟姉妹のような関係で関わり合い、互いを尊重し合っていること。発達段階や価値観の異なる子どもたちが、麗しい友情で結ばれ、互いに成長し合う姿には心を打たれる。

創立者は、「学校教育とは、児童と教師の関係だけで成り立つものではない。児童とクラスメート、先輩と後輩、さらに姉妹校との交流など、あらゆる関係が教育環境となっていく」と言われている。

創価学園12年一貫教育の入口である東京創価小学校。
子どもの可能性を最大限に引き出す東京創価小学校の挑戦はこれからも続く。


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