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2018.07.26
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7月24日〜26日にかけて、「環境問題」をテーマに岩手フィールドワークを行いました。12名の生徒は、クリーンエネルギーで有名な葛巻町と東日本大震災で甚大な被害にあった陸前高田市の2カ所を訪れました。
1日目に訪問した葛巻町では、くずまき高原牧場を訪れ、乳牛への餌やり体験や廃材を利用した原木シイタケの収穫・栽培体験を行いました。また、職員の方との懇談では、循環型農業を行うことによって発展してきた町の歴史や、経済動物の命を頂いていることのありがたみを学びました。
2日目は、町役場の方から、クリーンエネルギーについての講義を受けた後、実際に市のシンボルにもなっている1枚33mもの羽を持つ風力発電所や使用済みの羽の見学もしました。午後からは、陸前高田市に移動し、まず市内を視察しました。震災後町全体を14mかさ上げするために切り崩した山の跡地や建設途中の高さ12mの防潮堤、地元に勇気を与えた「奇跡の一本松」などを見学しました。その後、中学校の校舎から作られたグローバルキャンパスにて、陸前高田市参与である村上清氏に、事前学習で生徒が作成した陸前高田市についてのプレゼンテーションを聞いて頂きました。その夜は、陸前高田市に住む地元の皆様から震災体験を聞き、希望を胸に前に進み続ける姿勢を教わりました。
3日目は、箱根山展望台にて陸前高田市の穏やかな海を作っている箱根展望台にて海と町を一望し、津波の被害がどれだけ広範囲だっだのかということを知りました。その後は、近くにある気仙沼大工左官伝承館にて阪神淡路大震災の「1・17希望の灯」から分灯された灯や気仙大工の業で建造された建物を見学しました。最後は、前日のプレゼンテーションを陸前高田市の戸羽太市長に見て頂き、講評と懇談会の場を頂きました。懇談会では市で取り組んでいる「ノーマライゼーションという言葉のいらない町づくり」について詳しく紹介して頂きました。東京へ帰る前には、大型複合商業施設「アバッセたかた」を訪問し、図書館などを見学しました。
自然を力にしてきた葛巻町と自然の驚異と向き合ってきた陸前高田市を訪問し、自らと自然との関係性を深く見つめる充実した2泊3日のフィールドワークとなりました。