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SOKA GAKUEN BOOKLET

VOL.5 ―卒業生が支えるキャリア教育―


人生100年といわれるこの時代、自分の人生をどのように生きていくか。
自分の未来を切り拓く力を養うために重要なのが、キャリア教育である。創価学園には、生徒の視野を広げ、新たな自分を発見できるキャリアプログラムがある。特に、さまざまな分野で活躍する卒業生が、学園生のキャリア教育をサポートする体制が整っている。今回は、卒業生とのつながりを通じたキャリア教育に焦点を当てて紹介する。

卒業生の活躍


2023年度現在、卒業生は18000名を越え、様々な分野で輝かしい活躍をしている。

学園生 × 卒業生


創価学園のキャリア教育の強みは、幅広い分野で活躍する卒業生の手厚いサポート。中には授業カリキュラムに組み入れられているものもある。

ここでは、卒業生が支えているキャリア教育の取り組みについて紹介する。


キャリアガイダンス
社会の第一線で活躍する卒業生を招き、今のキャリアを選択することになったきっかけや経験を話してもらう。大手企業を始め、教育界や法曹界、医師や外交官など、様々な分野で、国内外を問わず活躍する卒業生が講師を務める。
生徒にとって各業界の理解を深め、進路選択の視野を広げる機会となっている。


OBOG懇談会
弁護士、医師など、専門性が高い職業の卒業生との少人数での懇談を通して、自身のキャリアイメージを深める。また、難関大学や医学部、アメリカ創価大学に進学した卒業生から、大学進学に向けた具体的なアドバイスを受ける。


世界市民探究GCIS コース別探究(2年生)
UNICEFや世界銀行、JICA、子ども食堂をはじめ、世界中の様々なNGO・国際機関で働く卒業生が、対面はもちろんオンラインを駆使して参加。生徒は自分たちの作成した課題解決案に対して、最前線で働く方からアドバイスを受ける。現在は企業経営者や大学研究機関、ITエンジニアなど分野を超えた様々な卒業生が講師として参加している。


インタビュー~卒業生は語る~


キャリアガイダンスの講師をつとめる竹田一貴さん。
外資系IT企業Box Japanに勤務し、世界を舞台に活躍する卒業生の一人として、自身の社会での活躍や、学園生と関わる思いを語った。

◆現在はどのようなお仕事をされていますか?

ITエンジニアとして、ファイル共有サービスの導入提案を技術面で支援する業務に従事しています。オンライン上でのファイル保存、共有、編集するサービスの提供を通じて企業の働き方改革を推進しています。

◆自分自身が学園のキャリア教育を通して学んだことは何ですか?

高校生の時に参加したキャリアガイダンスが、自身の将来を考える大きなきっかけとなりました。世界で活躍される先輩たちのお話は、当時の自分にとって本当に大きな衝撃で、ガイダンス後にOBの先輩のところに直接お話を聞きに行ったことを覚えています。社会で奮闘されている先輩の声を直接聞ける環境が用意されていることに、学園が夢を全力で応援してくれていることを感じ、そこから勉学にも挑戦するようになりました。

◆学園生のキャリア教育にはどのような思いで臨まれていますか?

私は学園時代、決して成績が良い方ではありませんでしたが、世界を舞台に働きたいという自分の夢を叶えることができました。また、これからも成し遂げたい夢があります。どんな困難があったとしても、学園で培った創立精神と何事にも挑戦していく気概があれば、必ず実現できると実感しています。私自身の経験を通して、学園生にも”誰しも可能性がある”ということを伝えていきたいです。

◆学園時代に挑戦してほしいこと

一つ目は英語です。英語の能力は、何事にも通じる力、さらなる世界を開く扉になります。二つ目は自分がやりたいことをやり抜くことです。”たとえ成し遂げられなくても、最後まで自分の決めたことをやり遂げる”―そうすれば後悔のない毎日になると思います。個性を大事にして、失敗を恐れず、何事にも楽しんで挑戦していってほしいです!

創価高等学校 35期 竹田 一貴さん
東京創価小学校から創価大学まで創価一貫教育を受けた後、システムエンジニアの道に進む。
2020年5月より日本マイクロソフト株式会社に入社し、中堅・中小企業を対象としたクラウドコンピューティングサービスにおいて実績を残す。2023年6月よりDXや働き方改革を推進する外資系IT企業Box Japanに勤務。

未来へつなぐバトン


卒業生から学園生へつながるキャリア教育は、学園生の成長と将来への一歩を支える重要な“バトンリレー”のようだ。
キャリアガイダンスに参加した生徒からは「辛いことも乗り越えて社会で奮闘される先輩の話から、生き生きとした充実感・満足感が伝わってきた。自分も先輩のような姿を後輩に見せられるようになりたい」との声が寄せられる。

また、キャリア教育について、中学校の高柳校長は語る。
「学園のキャリア教育の特徴は、社会に出て活躍する数多くの卒業生たちが、学園生のために力を貸してくれることです。そこには、未来にバトンをつなぐ美しい創価の連帯があります。
生徒が、自分自身を見つめ、進路選択の幅を大きく広げられる環境をつくり続けていきます」。
卒業生の活躍は学園生の希望となり、卒業生自身にとっても学園生の存在が彼らの挑戦への力となっている。創価学園では、今後も卒業生との絆を大切にし、さらなるキャリア教育の充実を目指していく。

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