高校での学び
全校生徒対象の教育プログラムです。国連が採択した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」で示された「持続可能な開発のための目標(SDGs)」の17項目を中心に、地球規模課題からテーマを設定して、幅広い教養と問題解決力の育成を図ります。
学年ごとに各学期のテーマを設定し、1年次は貧困・環境・教育を、2年次は戦争・差異・人権をテーマに、ゲーム型教材やディベート、様々な形でのグループディスカッションなどの手法を用いて学びを深めます。3年次には模擬国連と、GCPの総括として「ファイナル・プロジェクト」に取り組みます。
1年生 | 2年生 | 3年生 | ||
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テーマ | 貧困 | 戦争 | 国際社会① | |
1学期 | 1回目 |
SDGsとは? 国連が定めた「2030アジェンダ」で示された「持続可能な開発のための目標(SDGs)」について、ジグソー法を用いて理解を深め、地球規模課題への関心を高める。 |
フィリピン・レイテ島決戦から考える「戦争とは?」 第二次世界大戦時のフィリピン・レイテ島決戦をめぐる日本兵・アメリカ兵・フィリピン人の戦争証言を通して戦争の実態を学ぶ。 |
模擬国連① 模擬国連のやり方を学び、議題について学習したり、国別にスタンスペーパーやスピーチなどの準備を行う。 |
2回目 |
経済格差を見つめる 「先進国」「新興国」「発展途上国」の3つの立場から世界の貿易や格差を疑似体験する『貿易ゲーム』を実施し、協調して課題解決に取り組む。 |
核兵器の廃絶を目指して 原爆投下による被害の事実を知り、アメリカと日本の核兵器へのスタンスを整理しながら、核兵器廃絶への可能性を探る。 |
模擬国連② 6人1組のチームをつくり、「気候変動枠組み条約(COP)」を議題に15ヵ国の担当に分かれて模擬国連をクラスごとに開催する。 |
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テーマ | 環境 | 差異 | 国際社会② | |
2学期 | 3回目 |
いのちの食べ方を問う 普段の生活が多くのいのちの上に成り立っている事実と向き合い、そこに関わる人々の思いやいのちを失う動物たちの実態を学ぶ。 |
異文化に触れる 創価大学留学生との交流を通して、日本にいるだけではわからない文化や考え方の違いに触れ、多様な社会のものの見方を養う。 |
模擬国連③ 「核軍縮」をテーマに架空の国の大使となって、模擬国連を開催するための準備を行う。 |
4回目 |
世界がもし100人の村だったら C.ダグラス・ラミスの名作『世界がもし100人の村だったら』を題材にロールプレイを行い、国際社会が抱える格差や環境問題について体験的に学ぶ。 |
ルワンダ内戦から考える 第二次世界大戦後の世界の紛争についての実態(ルワンダ内戦における“大量虐殺”)を知り、なぜ過ちは繰り返されてしまうのかを考える。 |
模擬国連④ 「核拡散防止条約」「核実験禁止条約」の採択に向け、一国を背負った大使たちでクラスごとに模擬国連を開催する。 |
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テーマ | 教育 | 人権 | Final Project | |
3学期 | 5回目 |
教育をすべての人に 開発途上国側とそれを援助する先進国側に分かれて、模擬教育援助会議を実施。途上国の教育の現状と教育援助のあり方を考える。 |
世界人権宣言を学ぶ 独自教材「人権すごろく」を使用して『世界人権宣言』を学び、長い歴史の中で民衆が勝ち取ってきた人権への理解を深める。 |
Final Project ポスターセッション アジェンダ2030・SDGsの中からテーマを選び、「現代社会」と「英語コミュニケーションⅢ」の協同で日本語・英語によるポスターセッションと論文作成に取り組む。 |
6回目 |
SDGs Card Game 本校が独自に開発したSDGsを体験的に学ぶためのカードゲームを実施。先進国・新興国・途上国の9ヵ国にわかれ、自国の課題や地球規模課題を連携・協力して解決していくゲームを通して、SDGsについて学ぶ。 |
身近な人権を考える 「少年犯罪の実名報道」をめぐるディベートを通して、身近な人権について考える。また創立者の人権闘争を学び、生活の中で他者の人権を尊重するための方途を探る。 |
「言語技術」で培ったスキルをもとに3年次には「ファイナル・プロジェクト」を実施。
SDGsの中から各自がテーマを設定して、2言語(日本語・英語)でポスターセッションを行い、その成果を小論文にまとめます。