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2019.08.23
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8月20〜22日にかけて、長崎でフィールドワークを行いました。これにはグローバル・リーダーズ・プログラム(GLP)生のうち8人が参加しました。
1日目は、活水高校の平和学習部の生徒と交流。両校の平和学習の取り組みを報告し合った後、「核廃絶のために私たち高校生に何ができるか」をテーマにディスカッションを行いました。
続く2日目は、長崎原爆資料館を訪問。大久保一哉氏(同館長)から長崎市の平和への取り組みを講義していただいた後、資料館を見学しました。その後、長崎市に被爆遺構として残る城山小学校も訪問。原爆投下当時の記録写真や展示物、焼け跡が生々しく残る校舎など、被爆の実相に触れました。また、長崎駅前では核兵器についての意識調査を実施しました。最後は、原爆投下時、2歳で被爆した中村由一さんから被爆体験をうかがいました。被爆当時のことだけでなく、その後の生活で起きた辛い差別の体験を語ってくださり、生徒たちに未来への希望を託してくださいました。
最終日は長崎大学・核兵器廃絶研究センター(RECNA)を訪問し、山口響氏(同客員研究員)に「長崎の平和教育の実践と課題」についてご講演いただきました。高校、大学教育でご自身が実践されている平和教育についてお話しくださり、「長崎市内での平和教育は、終戦以降どのように変わってきたのか」、「核問題に対して無関心な人たちとも、核廃絶というゴールを共有するために私たちにできることは何か」といった質疑応答が交わされました。
参加した生徒からは、「尊い日常を奪う原爆の恐ろしさや身近な人を失う壮絶な悲しみを、肌で感じることができました。この貴重な機会をいただいた私たちこそが、核兵器のない世界のために、行動していく使命があるのだと決意しました」との感想が寄せられました。